相模川や多摩川など関東地方のごく一部の河川でしか見られない絶滅危惧種の
「カワラギク(河原菊)」が、「上大島キャンプ場近くの相模川で、自生して
いるのを発見した」と知り合いの方から情報提供がありました。
早速取材に出かけました。生い茂るアメリカセンダン草(「ひっつき虫」の野草)
をかき分けたどり着くと、河川敷の砂礫地の数か所で群生していました。また、
何名かの野草愛好家も観察に見えていました。
「この場所は、ここ数年ダムの調整放流で流されることなく、うまく取り残され
たのではないか」と物知りの方が解説されていました。ただ、今後の異常気象など
で増水の心配もあり、いつまでこの場所で生育するかは不明です。
咲いている場所は、上大島キャンプ場第4駐車場から徒歩で5分ほどの河川敷です。
図鑑で調べると、花期は10~11月。花色は青紫色~白色としています。花のサイズは
3㎝程度、草丈は50㎝~100㎝、キク科シオン属とのこと。
余談ですが、シオン(紫苑)といえば、これに似ているハルジオン(春紫苑)に
結びつきます。
可憐な「カワラギク」、今、花盛りです!
・満開の「カワラギク」
・「カワラギクのクローズアップ」
・観察する野草愛好家
・自生地の相模川河川敷